いまさらながら反応する、コミケの女装についてあれやこれや。
年末にこんな記事が話題になってブクマが飛ぶようについていました。
オタク商品研究所plus: コミケのモラル
コミケは楽しかったのですが、女装が増えて大変不愉快でした。
あは、すみません。その不愉快なヒトリです。
コスチューム好きとしては、制服をそれに見合った職種の人が着るから100%の効力を引き出すわけです。これを良い女子が着ることは、かなりのレアイベントなのです。
女装コスの人は「コスを着た女の子が好きなのか」「「コスを着た女装男が好きなのか」どっちなんでしょう?
両方です!っていうかコスチューム好きなんだから両方です!
前者は「自分が可愛いヒロインになりたい」というなら一兆歩ぐらいゆずって、まだ心情をくみ取る努力はしますが、後者ならただの「変った性欲趣味者」だと思うのです。
後者が好きだからこそ、同類に向かって何か発信できれば、みたいな気持ちがないわけではない。しかし、それを目指すのであればもっともっと精進が必要だなと感じた冬の暖かい日でした。歌丸です。
さて、2週間も前に流行ったネタですが、いまさら「当事者」としての意見とか書いてみようかなーと思うわけですよ。年も明けたし。
はい、自分も元ネタの人と意見が完全に異なるわけじゃないです。ただ、それは「完成度の低いものを見たくない」ではなくて「完成度の高いものを見たい」といったほうがいいのかな、前者のような感情がないわけではないけれども、自分は週刊少年ジャンプを読んでいても「つまんねー、早く打ち切られればいいのに」と思うタイプではなく、「まだ連載してたのかー、さーてSKET DANCEはどこかなー」というタイプなので、あまり気にならないかな。さすがに友人が「さっきの女装ミクルないわー」とか言い出しちゃうと気まずいけど。
「放浪息子」の最新8巻でも触れられていたけれども、高槻くんやちーちゃんが中学校にガクランやネクタイしていくことと、シュウくんが女子制服で登校することは全然ワケが違う、という社会通念というか固定観念というか、そういうものが世間様というものに根付いている。逆に、最近の二次元男キャラってのは「真選組の制服にアイマスクってだけで完成気分ですかコノヤロー」で有名な「銀魂」の沖田とかに代表されるように、中性的っていうか女っぽい見た目の男キャラが多いため、男装コスってのはわりかし安易にやっても"それなりに"見えてしまう。だからこそ、ハンデを背負っての女装コスってのはハマると破壊力が高い!と勝手に思っているですよ。麻雀でも作りづらい役ほど点数が高いって、クラピカの師匠が言ってたし。
どんなに身を削って努力しまくって完成度が高かろうがなんだろうが、キモいものはキモいって意見の人はいっぱいいるわけ。そういうのも別にあっていいと思うし、それがフツウだというのも否定できない。でも、少なくとも自分は見苦しくないように努力をしているつもりだし、細部もちゃんとこだわりを入れているつもりだし、そんじょそこらの純女レイヤーよりもクオリティ高いぜ!ってのを目指してやっている、つもり。全然達成できてるとは思わないけどね。なのになぜで女装にこだわるのかって、それが「自分にできることの表現」だからさ!うわっ、何かイタい発言。*1
最後に。「フダンシズム」3巻で六徳カナエさんは言っていました。
「ゴシックロリィタ」って実は男の人の為の服装だと思うことがあるんです
発言者はV系寄りって設定なんで、ちょっと方向性違いますが。よっしゃ、これを読んでるみんなで夏コミは「おまかせ☆てんてる」合わせだ!
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*1:別に自分のするコスプレが女装オンリーってわけじゃないし。