独占欲について

本当に痛いのは好きな人が自分以外の誰かに向かって幸せそうな微笑を見せることだ

いちご100%」6巻で、天地がさつきに殴られたときに言ったセリフ。こんなことで胸を痛めるのは、神経質な人くらいなものさ。どんな契約をしていても、その笑顔を見たときに不安になる。楽しそうな姿を見たときに、胃が痛む。
じゃあお前はどうなのさ、と問われると、自分も彼女以外の人間に平気で幸せそうな微笑を見せる。その瞬間は、微笑みの先の人が大切だからさ。だから、好きな人を想う瞬間に、その人が目の前の人を大切にしていたら、スレ違いが起きる。胸を痛める。瞬時のせつなさ。どんな瞬間も、自分のことを一番に愛してほしいというのは、無茶な注文。自分もできない。だから、仕方ないんだとあきらめる。
つらいのさ。その後に、何倍も愛してほしい。そうしたら、安心するから。