自分が女の格好をするそもそもの何かを考えてみる

ゆびさきミルクティONLY同人誌即売会「せいしゅんティータイム」
とりあえず、コレにコスプレっていうか普通に女装で参加してみようかなんて考えてみる。一応全巻持ってるし、結構好きな作品だし。たぶんユキと水面をヤらせたりする作品ばっかりだと思うんだけど、なんかこうもっと女装者の精神面に迫るような作品とかないのかな。抗えない部分、隠せない部分、そういうのをひっくるめて女装の面白いところだと思うんだけど。
ちなみに、女の人の女装バージョンの自分への反応って二分する。「かわいい」とか言ってくれる人、あからさまに拒絶する人。社交辞令でかわいいって言ってくれる人は、女であることにプライドを持っていない人が多い。女への憧れって考え方を理解してくれて、ファッション談義やら健康談義やらに花が咲いたりすることもしばしば。「どうやって体型たもってるん?」みたいな感じの話はよくされるし、服を買う方法や普段どうしてるのかとか、そういうことに興味持ってくれる人は結構いるみたい。まっ、あくまでも珍獣っぽいキャラとして、な部分は否めないんだけど。
心にダメージがいくのは、拒絶する人と接した時。拒絶する人は、女であることにプライドを持ってる人が多い。女の価値を知ってる人。これは、女の人じゃなくて男の人で拒絶する人もそう。それと、男ってのはこういうもんだっていう価値観を持っている人に気持ち悪いと思われることが多いみたい。「男のクセに」と。価値観合わない人に嫌われるのは仕方ないこってす。「男だけど女物のファッション好きだから受け入れて」という考えを強制するような雰囲気も、申し訳ないと思ってます。変態なんだから、嫌われるのは当然のことなんですよ。配慮を強制して、テメエ何様のつもりかと、ね。だから、気持ちが悪い以上のクオリティを発揮できたら、と苦心しています。ああ、また「苦心しているんだから配慮してくれよ」という考え押し付けそうになってる。ハイハイ、変態変態。
ゆびさきミルクティー」の由紀(ユキ)には、いろいろ共感する女装者って多いと思う。抗えない男性性への絶望とか、女として女と接したい感情とか、鏡の中の自分への思いとか。でも、どっちかというと由紀とひだりちゃんと水面の描写が多くて、内面に関しては「放浪息子」のが面白いかな。「放浪息子」のほうは、二鳥修一の女装に関しても描写が多いんだけれど、高槻くんの男装の話もあるし。ちなみにコレ、2時間話してきた非モテっ子に、こないだ会った時にお薦めしてきた。読んだほうがいいよ、って。「放浪息子」の中でまほちゃんがマコちんに「女の格好して喜んでるような…」と言いかけてやめる描写とか、ドキッとする。
時折、価値観の強制のくだりのあたりで心が折れそうになる。女装をやめようかと思った時期もあるし、嫌なこと言われて泣きそうになったこともある。でも、今いちばん何が楽しい、と問われると女の人のファッションに関することなんだよね。転職しようかとか思ったこともあるけど、さすがにちょっと。性的欲求じゃないんだよ、自分を向上させることが楽しいから女装してるみたいな。うおああああああ、もっと実生活に役立つ向上に興味持て、自分。向上以前に、劣化が待つ年頃だけどね。ユキは17歳だし、シュウくんも13歳…。若いってスバラシイ。

ゆびさきミルクティー 1 (ジェッツコミックス)

ゆびさきミルクティー 1 (ジェッツコミックス)

放浪息子 (1) (BEAM COMIX)

放浪息子 (1) (BEAM COMIX)